機械加工は、マシニングセンタや旋盤などの主に切削機械を用いた除去加工です。ブロック素材や丸棒材などから機械を使って削ることで所望の形状を作り出します。

フライス加工

NCフライス

エンドミルやドリルといった回転工具を回しながら素材に押し当て、素材を削る加工です。主に精密機械の強度や精度の必要な部品製作に使われます。加工精度は±0.1mm程度ですが、±0.02mm程度といった高精度な加工も可能です。

典型的なのは航空機の機体構造部品ですが、ブラケットやハウジングなどといった部品もフライス加工によるものが多いです。また、鋳造品の二次加工にも用いられます。

数値制御によるNCフライス、NCフライスに自動工具交換機能を備えたマシニングセンタがあります。最新の5軸加工機では、1回の素材のセッティングで複雑な形状を削り出すことも可能です。

マシニングセンタ

マシニングセンタによる切削加工では、刃物や加工プログラムの組み合わせ方で様々な形状を実現する事が可能です。身の回りの電化製品や自動車のパネル類などのプラスチック部品も、元は金型と呼ばれる型に樹脂を流し込んで作ります。この金型を作り出すのも主にマシニングセンタの仕事です。鋳物などの2次加工(基準面を削ったり、穴を開けたりする加工)にも使用されます。

また、航空機の構造部品や、医療、半導体など、様々な分野の精密部品にも、マシニングセンタで削った部品がそのまま使われたりします。こういった部品は、「削り出し部品」と呼ばれたりします。単なる四角い素材から、余分な部分が刃物で削られていって、必要な部品の形状ができ上がってきます。

旋盤加工

NC旋盤

丸棒材を回転させ、バイトと呼ばれる刃物を押し当てて削っていく加工です。このような加工は旋削とも呼ばれます。

同心軸状の形状に限られますが、フライス加工と比べるとスピーディできれいな加工面が得られます。シャフトやカラーなどといった部品加工に多く用いられます。

旋削のみの機械も多いですが、フライスの機能も兼ねた複合旋盤や、バーフィーダーを備えて大量生産に向いた自動盤などの機械があります。

研削加工

平面研削盤

回転した砥石を押し付けて、素材表面の精度を向上させながら表面粗度を細かくしていく工程です。

形状や部位に応じて平面研削盤、円筒研削盤、ジグ研削盤、ホーニング盤などが使われます。

ワイヤーカット

ワイヤー放電加工機

通電した細いワイヤーで、母材を切断する方法です。加工時間はかかりますが、高精度な加工面が得られます。

通電する素材であれば、硬さに関係なく切断できるメリットがあります。基本的には真っ直ぐな切断面の加工に用いられます。

形彫放電加工

形彫放電加工機

所望の形状に対して反転した形状の電極(銅材やグラファイト)を作成して、通電しながら電極を素材に近づけてアーク放電させることにより、素材を除去していく加工です。

電極作成という手間はかかりますが、精度よく形状を転写できる事や、通常の切削加工では削れない硬い素材も加工できる点、切削工具だとどうして隅Rが付いてしまいますが、ほぼピン角(R0.2程度)が実現できる点などがメリットです。

金型製作などに多用されます。